〇気密性

一番のメリットは、気密性が良い事です。

そのため楽器を練習する方の部屋など、

音漏れが気になる場合に採用されることが多いです。

また気密性が高いということは暑さや寒さ対策にもなります。

例えば冬の寒い時期、寒い玄関と暖房をつけているリビングを仕切るドアが開き戸か引き戸かでは大きな違いが出てきます。

〇ペットを飼っている場合は開き戸

開き戸はペットドアをつけられるというメリットが挙げられます。

引き戸にペットドアをつけると危険であることが想像できます。

ペットの出入りと人間の出入りのタイミングが重なってしまうと

ペットがドアに挟まれてしまいます。

〇デザインの種類が多いのは開き戸

販売されているドアの種類は引き戸よりも開き戸の方が多いため、

デザインの観点から開き戸を選ぶ方も多いようです。

開き戸はほとんどの場所に設置することができるため、

気楽に選べるのは開き戸といっていいかもしれません。

またドアハンドルの色や種類も開き戸の方が選べるものが多い場合があります。

・開き戸のデメリット

〇導線の邪魔になる

頻繁に通る場所では開き戸は向きません。

なぜなら開き戸を押し開けたとき、裏側に人がいる可能性があるので。特に通路に面したトイレのドア、リビングの出入り口部分にあたるドアは気をつけたいです。

小さなお子さんがいる場合はドアに指などがはさまれないように

よく注意しましょう。

・引き戸のメリット

〇開け放てる

開き戸の場合は開けたら閉めるのが基本です。

しかし引き戸の場合はただ空間を仕切るだけでなく、

開けっ放しにしておく、少しだけ開いておくといった

柔軟な使い方が可能になります。

誰かに入ってほしくない、個室として使いたいという場合は完全に閉める。換気をしたい場合は開けっ放しにしておく。

これ以外にも、仕切っておきたいけど少しだけ開いておきたい、という使い方も可能です。

〇間取りが広く使える

開き戸を引き戸にする事で解放感のある

間取りが実現します。洗面、トイレ、浴室などを

一つにする場合は引き戸を採用すると

より解放感を感じます。

〇車いすには引き戸

介護の面で考えて見ると断然引き戸の方が良いです。

引き戸の方が開口を大きく取りやすいですので、

車椅子を必要としている方が家族にいる場合は、

引き戸の方が使い勝手がよいです。

・引き戸のデメリット

〇設置する場所が限られる

引き戸は戸を引き込むスペースが必要になりますので、

設置できる場所が限られてしまいます。

戸袋引込みタイプでも、壁の中は戸を収納するスペースになりますから電気のスイッチやコンセントを設置することができません。

ネジや釘を打ち込むこともできないことも覚えておきましょう。

〇気密性

開き戸に比べると機密性能は劣ります。

・開き戸と引き戸どっちがいいか？

家族構成や、各居室や間取りなどにより、どちらがよいか変わってきます。

ご年配の方がお住まいになる場合は、引き戸にした方がよいでしょう。

間取りが狭く部屋数を取りたい場合は必然的に開き戸になってしまいますが、

工夫次第で引き戸を入れたプランも可能です。

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